一歩前へ

公開日: : なんでもないようなこと

2020年東京オリンピックパラリンピックイヤーの幕開けです。開幕まではこれまで以上にスポーツ報道が多くなることでしょう。

巷の新聞記事の約9割はネガティブな話題で、残り1割のポジティブな話題のほとんどはスポーツ記事だと言われています。私たちに元気を与えてくれるスポーツは、古くは昭和の高度成長期を支えた働く父親たちの活力になりました。プロ野球や大相撲など、強い相手に立ち向かう選手たちの姿に自分を投影して熱狂していた多くの父親がいました。昨年のラグビーワールドカップでも屈強な相手に立ち向かい、一歩でも前へと向かうラガーマンの活躍から多くの力をもらいました。

観戦しながら、壁が立ちはだかっても諦めてはいけない、また押し寄せてくる圧力も耐え忍び、練り上げた戦略を仕掛けることで道は開けてくるということを教えられました。ふと、フーレセラピー創設期のことを思い出していました。『フーレ』というフランス語には「歩幅」だけでなく、『前向きに進む・前進する』という意味もあります。

裏側でもう一つの物語がありました。ラグビーの町として名高い、岩手県釜石市の復興スタジアム完成記念試合で、世界に向けて力強い宣誓をした女子高校生の話です。

彼女の「私は釜石市が好きだ」で始まる『キックオフ宣言』は、小学3年生の時に被災した彼女の、世界中からの支援のおかげで学校生活を送ることができた、という気持ちが素直に込められていました。そして結びの言葉は「このスタジアムはたくさんの感謝を乗せて、いま未来へ向けて出港していく」でした。私は心が揺さぶられました。

私たちの仕事は、短期間でゴールへたどり着けるようなものではありません。お客様ひとり一人に感謝の気持ちと心のこもった施術を続けていくことでようやく一歩前に進むことができます。震災でゼロから再スタートを余儀なくされた釜石市の協会員の方は「震災ですべてを流されたけれど技術は残った」と新しい一歩を踏み出されています。私もフーレの立ち上げから今日まで携わってくださった方々に改めて感謝し、新しい一歩を踏み出す決意を強くしております。明るい話題をスポーツに任せておくのでなく、フーレの技術で多くの方々が癒されて、サロンが心のよりどころとなる憩いの場所になれば本望でございます。

フーレフーレ(2020)年を迎え、最後に仕事について、1995年の南アフリカ開催ラグビーワールドカップにおいて、南アフリカの優勝に寄与したネルソン・マンデラ大統領の言葉を紹介してご挨拶といたします。

『生きる上で最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある』

本年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

関連記事

朝焼けの中に浮かぶ富士

昨日の夕方、急遽山梨県の清里に行く用事ができ、氷点下を記録する町へ向かいました。到着してちょっと時間

記事を読む

北仙台駅

先ほど大阪に到着いたしました。今日は新宿校でのJKLを担当し、その後の移動です。明日から大阪ビューテ

記事を読む

フトアゴヒゲトカゲ 多摩美

多摩美術大学の芸術祭に行ってまいりました。 全国から才能が集結した芸術大学の学園祭は大変興味深いも

記事を読む

no image

DVD鑑賞

今日は2本の映画を観ました。「真夏のオリオン」と「火天の城」です。それぞれ良い映画でした。「火天の城

記事を読む

銘酒『〆張鶴』

長野のKさんから、めったに手に入らないという新潟の『〆張鶴』をいただき、近所のNさんと一献交えました

記事を読む

ご縁を大切に

昨晩のことです。 会食後、自宅の最寄り駅改札を出たところで 見覚えのあるお二人の姿が・・・・。

記事を読む

ロゴマーク入り ポロシャツ 評判は? 口コミで・・・

新しい ロゴ入り ポロシャツ です。 アカデミー内では 評判 がいいようです。 ・ ・

記事を読む

ラーメン がんてつ 札幌

ホテル近くのラーメン屋さんで 夜食のラーメンです。 札幌の太麺にこってりとした味噌が絡まって

記事を読む

駅弁 名古屋 海老フライ 味噌カツ

名古屋からの帰りはお決まりの 味噌カツ弁当です。 八丁味噌、クセになります。 ・ ・

記事を読む

優勝決定の朝

ちょっとアップが遅くなってしまい、何日だったかも、もう忘れてしまいましたが携帯に残っていた写真から。

記事を読む

  • 2025年7月
    « 6月    
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
PAGE TOP ↑